脇仏(わきぶつ)・脇侍(わきじ)とは?
仏具の脇仏(わきぶつ)・脇侍(わきじ)とは、お仏壇の中央にご本尊を安置した際に、その左右に飾られる仏様や経典のことです。ご本尊はその宗派の最高の仏様であり、脇仏はご本尊を支える役割を担っています。お仏壇をより荘厳に彩る効果もあります。
例えば、浄土真宗本願寺派のお仏壇では、ご本尊は阿弥陀如来像が飾られ、脇仏は親鸞聖人の像が飾られます。親鸞聖人は、浄土真宗の開祖であり、阿弥陀如来への深い信仰を説いた人物です。
また、曹洞宗のお仏壇では、ご本尊は釈迦如来像が飾られ、脇仏は道元禅師の像が飾られます。道元禅師は、曹洞宗の開祖であり、座禅を重視した禅の教えを説いた人物です。
脇仏の種類
脇仏には、大きく分けて以下の2種類があります。
・宗派の開祖や中興の祖の仏像や掛け軸
・法華経や阿弥陀経などの経典を写した掛け軸
宗派の開祖や中興の祖の仏像や掛け軸
脇仏として最も一般的なのは、宗派の開祖や中興の祖の仏像や掛け軸です。宗派の開祖や中興の祖はその宗派の教えを広めた人物であり、脇仏として祀ることでその宗派の教えをより深く理解することができます。
法華経や阿弥陀経などの経典を写した掛け軸
脇仏として、法華経や阿弥陀経などの経典を写した掛け軸を飾ることもあります。経典を脇仏として飾ることで、仏様の教えを身近に感じることができます。
脇仏の飾り方
脇仏の高さは主尊仏と同じか、主尊仏よりも少し低くすることが一般的です。これにより、脇仏は主尊仏に対して敬意を表す形となります。
また、脇仏は、ご本尊との間に、華瓶や香炉などの仏具を置くこともあります。
まとめ
本尊の横に飾る脇仏・脇侍は、ご本尊を支える役割を担う為に飾られるもので、宗派の開祖や中興の祖の仏像や掛け軸、もしくは法華経や阿弥陀経などの経典を写した掛け軸などが用いられます。
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