散骨は違法なのか?気を付けるべき注意点とは
散骨とは、故人の遺骨を粉末にして、海や山、空などに撒く供養の方法です。近年増加中の樹木葬の他に、お墓を建てたり管理したりすることへの負担や、自然に還したいという希望から、散骨を選ぶ人が増えています。
では、散骨は違法なのか合法なのか、法律上はどうなっているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
墓地・埋葬等に関する法律では、遺骨の埋葬は墓地で行うことが原則とされています。
しかし、2023年現時点では散骨に関する明確な規定はありません。そのため、節度を持っておこなわれた散骨自体は違法ではないと解釈されています。
ただし、散骨は遺骨を公衆の目に触れさせる行為であり、公衆衛生や環境に配慮する必要があります。
また、北海道や埼玉県、静岡県など、自治体によっては条例で規制をかけているところもあります。そのため、散骨を行う際には以下の点に注意が必要です。
散骨の注意点
まず初めに気を付けなければならないのは、どの散骨方法を選ぶにしても、散骨をおこなう際は必ず遺骨を2ミリ以下のパウダー状にしなければいけないという点です。
遺骨と分かる大きさのものを撒いてしまうと「遺棄」とみなされ、犯罪になる恐れがあります。
海洋散骨の注意点
海洋散骨は、最もメジャーな散骨方法です。海には陸地よりも広い散骨スペースがあり、自然に還るというイメージも強いことから、人気があります。
海洋散骨を行う際には、以下の点に注意が必要です。
海域に配慮する
漁場の近くや海水浴場、観光地など人目に付くところには故人の遺骨を撒くことはできません。
湾岸線から遠く離れた沖合や人ごみのない沿岸でおこなう必要があります。
副葬品は自然に還るものを
遺骨の大半はリン酸カルシウムで構成され、粉末状にすることで海洋汚染の原因にはなりませんが、手向けの副葬品に選ぶものには配慮しなければなりません。海洋散骨の副葬品としてはお酒やお花が一般的です。
山林散骨の注意点
山林散骨は、自然環境に配慮した散骨方法です。山や森の景観を損なわないよう、散骨する場所や方法を慎重に選ぶ必要があります。
山林散骨を行う際には、以下の点に注意が必要です。
山林所有者の許可を取得する
どんなにひと怪我無くても山には必ず所有者がいます。山林散骨を行うには、山林所有者の許可が必要です。許可を取得しないと、不法侵入となり違法行為となってしまいます。
逆に自分の所有する山林で散骨したいのであれば許可は必要ありません。
人目に付かない場所を選ぶ
散骨する場所は、自然環境に配慮して選びましょう。また、他の利用者に迷惑をかけないように、人里離れた場所を選ぶとよいでしょう。
空中散骨の注意点
空中散骨は、より広範囲に遺骨を撒くことができる散骨方法です。しかし、航空機やヘリコプターから遺骨を撒くため、安全や環境への配慮が必要です。
散骨する場所を選ぶ
散骨する場所は、空港や住宅地などのない場所を選びましょう。飛行禁止エリアでなければ上空で散骨することができます。また、飛行の安全に配慮して、散骨する時間帯や場所を指定する必要があります。
まとめ
散骨は違法ではないものの、節度をもって、公衆衛生や環境に配慮して人目に付かない所で行う必要があります。また、散骨を行う際には、必ず遺骨を2ミリ以下のパウダーにする必要があります。
散骨を検討している方は、これらの注意点を参考に、適切に散骨を行うようにしましょう。
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