日本で一番多い仏教の宗派とは
日本は仏教の国と言われています。実際に、日本の総人口のうち、約70%が仏教徒であるといわれています。では、日本で一番多い仏教の宗派はどのような宗派なのでしょうか。
それは、「浄土真宗」です。
2021年末時点の文化庁の調査によると、浄土真宗本願寺派の信者数は約779万人、真宗大谷派が約728万人で、日本の仏教宗派の中で最も信者が多い宗派です。
浄土真宗は、12世紀に親鸞が開いた宗派で、主な教えは「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることで、阿弥陀仏の救済を受けることができるというものです。
浄土真宗の特徴
浄土真宗の特徴は、以下のとおりです。
念仏を唱えることで、誰でも極楽浄土に往生することができる「絶対他力(ぜったいたりき)」
浄土真宗の教えは、阿弥陀仏の慈悲によって、誰でも極楽浄土に往生することができるというものです。そのため、念仏を唱えることで、阿弥陀仏の救済を受けることができると説きます。
厳しい修行や戒律がない
阿弥陀如来を信じ念仏を唱えるだけで良いため、他の宗派と比べても非常にシンプルです。そのため読み書きができない一般庶民にも理解しやすく、広まったとされています。
浄土真宗の代表的な寺院は、東本願寺と西本願寺です。
西本願寺は浄土真宗本願寺派の総本山、東本願寺は真宗大谷派の総本山です。どちらの寺院も、年間を通して多くの参拝客が訪れます。
浄土真宗以外の主な仏教宗派
浄土真宗以外の主な仏教宗派は、以下のとおりです。
浄土宗
曹洞宗
日蓮宗
真言宗
浄土宗は、法然が開いた宗派で、主な教えは「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることで、阿弥陀仏の救済を受けることができるというものです。
曹洞宗は、道元が開いた宗派で、座禅などの修行を重視します。
日蓮宗は、日蓮が開いた宗派で、主な教えは「南無妙法蓮華経」の唱題を唱えることで、仏になることができるというものです。
真言宗は、空海が開いた宗派で、真言密教の修行を重視します。
このように、日本にはさまざまな仏教宗派があります。それぞれの宗派には、独自の教えや特徴があります。
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